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用語集

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01.在来工法とは
  • 柱と大梁で構成される床面をスラブと小梁で構成して、荷重を大梁から柱へ伝達する工法の事。
    この場合のスラブの厚さは一般的には150mm~180mm程度であり、スラブ一枚の面積は20㎡~25㎡程度の事。
02.ボイドスラブ工法とは
  • 柱と大梁で構成される床面をスラブのみで構成する工法のうち、小梁をなくす上でスラブの剛性を高める必要性からスラブを厚くする事で床自重が増えるデメリットをスラブ内部に空洞(ボイド)を設ける事で自重の増加を抑える効果を持たせたスラブの事。
03.中空ボイドとは
  • ボイドスラブの呼称の一つです。
04.等方性中空球体ボイドとは
  • 物理的性質が材料や部材により等方性をもつものや異方性をもつものとがあります。
  • エコボイドは球体を均等に隙間なくスラブに配置する工法ですから、等方性と言う事が出来ます。
  • 等方性中空球体ボイドとは一般名称として、エコボイドが提唱した呼称です。
05.エコボイドとは
  • エコボイドとは【等方性中空球体ボイド】です。剛性の高いボイドスラブ工法の中でも、コンクリートスラブ内に、特に遮音効果の高い球体の発泡スチロール体を均等に配置する工法です。軽量で剛性が高い上、遮音性・施工性・設計の自由度などの効果を最大限に高めました。
06.遮音性とは
  • 壁や床によって音を遮断する機能・性能の事。
  • ボイドスラブの場合、上階での音源が下階での受音側での衝撃音を問題として遮音性能の可否を問う意味で遮音性と言っている。
  • 防音性とはかなり似た意味合いになるが、外部騒音等が室内に侵入する事、或は、室内の発生音が外部に漏れる事の場合は防音性と言う。
07.LH50とは
  • 重くかつ柔らかい衝撃で、子供が飛び跳ねる時等に発生する振動で主として中・低音域の遮断性能に関する音響性能が重量床衝撃音としてLHで表されます。軽量床衝撃音の場合はLLで表されます。
  • LHのランクとしては、下記の様に分けられます。
    LH30 通常では聞こえない
    LH35 ほとんど聞こえない
    LH40 遠くから聞こえる
    LH45 聞こえても意識しない
    LH50 小さく聞こえる
    LH55 聞こえる
    LH60 よく聞こえる
    LH65 発生音がかなり気になる
    LH70 うるさい
    LH75 かなりうるさい
    LH80 うるさくて我慢出来ない
  • 上記の分類を品確法では共同住宅の床の遮音性能基準として下記の様に表しています。
    5等級 LH50:LL45
    4等級 LH55:LL50
    3等級 LH60:LL55
    2等級 LH65:LL60
08.等級5(品確法)とは
  • まず品確法は「住宅品質確保の促進等にかんする法律」の事で、大きくは下記の3項目が大きな内容です。
    1. 住宅性能表示制度の新設
    2. 住宅紛争処理体制の確立
    3. 瑕疵担保期間10年間の義務づけ
    このうちⅠ.は住宅性能を契約の事前に比較できるよう新に性能の表示基準を設定するとともに、客観的に性能を評価できる第三者機関を設置し、住宅の品質の確保を図る事を目的として新設されたものです。
  • 住宅性能は下記の9項目で示されます。
    1. 構造の安定:地震・風等に対する建物の壊れにくさ
    2. 火災時の安全性:火災発生時の避難の容易さや建物の燃えにくさ
    3. 構造躯体の劣化の軽減:柱・梁等に使用する木材の腐食、鉄の錆等の建物の劣化のしにくさ
    4. 維持管理への配慮:水道・ガス等の配管の点検・清掃・修理の容易さ
    5. 音熱環境:室内の温度や冷暖房時の省エネルギーの程度
    6. 空気環境:内外装材のホルムアルデヒト放散量の少なさや換気の方法等
    7. 光・視環境:居室の窓等の大きさ
    8. 音環境(選択項目):騒音の低減等
    9. 高齢者等への配慮:加齢等に伴う身体機能の低下に配慮した移動の容易さや転倒等の事故防止
  • 各項目の性能評示のレベルが等級5~等級1の5段階で示され、その評価内容の考え方が示されています。 等級5が最も高い評価になります。
09.重量床衝撃音とは
  • 建物の床の床衝撃音のうち、JISで規定された重量床衝撃音発生器で床に衝撃を加えた時に、下階の室に発生する音の事。
10.スラブ厚とは
  • 建築物の主体構造は柱・梁で構成され、柱・梁に荷重を伝達する機能を持つものが小梁やスラブである。
  • 人が乗る用途の場合、鉄筋コンクリート構造物のスラブ厚は最小厚として150mm程度である。
11.かぶりとは
  • 鉄筋コンクリート構造の最小被り厚は建築基準法で定められている。
  • 鉄筋の錆びを防護する目的と鉄筋とコンクリートの一体化を図る為の付着性能を確保する為に定められるものである。
  • スラブの場合、一般的には30mm程度で決められている。
12.小梁とは
  • 建築物の主体構造は柱・梁で構成され、柱・大梁に荷重を伝達する機能を持つものが小梁やスラブである。
  • 作用する荷重は第一にスラブで受けられ、次に小梁に伝達されて大梁に、次に柱に伝達されると言う伝達経路になる。
13.欠き込みとは
  • ボイドスラブはスラブが厚い為、水廻り等で衛生機器や配管の為に納まり的にスラブに段差をつける場合がある。この時、スラブの下端をフラットとする場合にはこの段差を欠き込みと称している。
  • 段差部の段差が大きく、スラブの下端をフラットで納められない場合は落ち床と称している。
14.構造計算とは
  • 建築物を構成している柱・大梁・耐震壁等の主体構造物は積載荷重、自重、地震荷重等々に対して安全でなければならない。その安全性を確保する為の計算を構造計算と称する。
  • 主体構造物以外に二次部材と称される小梁・スラブ・庇・バルコニー等も構造計算により、安全性が確認されなければならない。

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