エコボイドが選ばれるのは、結論として「エコボイドでなくてはならない」メリットを感じていただいているからに他なりません。ゼネコン、構造設計・意匠設計など、様々な立場のユーザー様が実感されているメリットを語っていただきました。
【構造設計】O社 F様

遮音性と軽量であることの両立が叶う工法
構造設計の立場としては、まず、遮音性を高めながらも重量を軽くできるのが一番のメリットだと言えます。
市場ニーズとして空間を大きく取りたい、けれど床面が大きいほど音が反響しやすくなる。遮音性能を上げるために床厚を確保したい、けれど建物は軽量化が望まれる。この相反する性能を両立させるのがエコボイドです。
欠き込みに対する柔軟さ、変更への対応力も抜群
エコボイドを選ぶのは、球体で、かつ単体使用が可能なため、欠き込みに柔軟に対応できるから。軽量化したいのだから、ボイドは可能な限り隅々まで配置したい。そういう意味では、細かい配管スペースや不規則な欠き込みへの対応力は大きなポイントになります。
また、現場でつきものともいえる突発的な変更にも、エコボイドなら下がり位置の変更だけで対応できます。施工途中であっても変更ができる。他社のボイドでは無理でしょう。この対応力は強みだと思います。
【意匠設計】 S社 N様

小梁がなく、設計の自由度が高い
在来工法との比較になりますが、エコボイドを選ぶ理由のひとつは、天井高を確保できることです。小梁は、何10cmも天井が下がるので圧迫感がありますし、家具を制限するのでどこに配置するか気を使います。上階床に排水管や換気ダクトを通す部分はさらに天井高が下がりますから、水まわりの設計は限定されますね。
各部屋の設計の自由度はもちろんですが、上階の間取りが階下に影響しないというのもメリットです。施設やターゲット層の広い物件では上下の間取りがそろわない場合も多いので、そんな時はエコボイドを提案したいと思います。
デリケートな音の課題を解決する「選ばれる工法」
設計事務所では入居者のクレームからニーズを知ることも多いのですが、「音」に対する課題は後を絶ちません。技術向上によって屋外からの騒音が減り、隣や上下階からの騒音が解決すると、ボイラーなどの振動やエレベーターの音など構造体を伝わる振動音まで問題視されるくらいです。それだけ音に対してデリケートになっているということでしょう。デベロッパーや構造をよく勉強している方ほど、エコボイドの付加価値を重要視しているように思います。
【建設会社】 S社 W様

比べればトータルの工期とコストの差は歴然
これまでに色々なボイドスラブ工法を経験してきました。
その中でも、エコボイドはトータルコストの面、工期の面で最も優れた工法だと感じています。
例えば、ひとつの建物で数十社の業者さんが作業しますから、他工程の作業を分断しないエコボイドは工程管理も楽でした。
球体のエコボイドは生コン打設時のコンクリートの回り込みが良く品質管理も安心でした。
施工は、格子状の鉄筋の上から連結されたエコボイドを落とし込むだけの作業で簡単だった。補助鉄筋も必要なかったため、思ったよりもコストメリットを出せました。
遮音性に対するクレームがない。つまり静かだということ。
マンションの場合、入居者が入った後に定期点検で訪問を行いますが、アンケートではクロスの隙間や木材の割れなど見た目の他、上下階の音についてのクレームも受けた事がありました。今回のエコボイド工法を使用したマンションでは、上下階の音に対するクレームはありませんでした。クレームが出ないということは、つまり音が気にならないということになります。きちんと性能が発揮されている証拠でしょう。