幾重にも振動を減衰させる、エコボイドのメカニズム
遮音性能はスラブ厚に大きく関係します。スラブ厚が厚いほど遮音性は高まります。ボイドスラブ工法は、軽量なままスラブ厚を厚くできるため、在来工法よりも遮音性能の面で有利だといえます。
エコボイドを使用した床は、床スラブのコンクリートの中に、主筋に囲まれたハニカム状の無数の隔室をつくり、そのひとつひとつに"緩衝材(=ボイド)"を埋め込んでいる構造です。上部の振動は、隔室と緩衝材で緩和されて、急速に減衰します。振動を制御することによって高い遮音性能を得られるのです。
また、従来型の中空ボイドに対して、球体であるエコボイドは音を反響せずに消散させます。入居者様からは、同じ測定値でも、実感としてより静かに感じられるという声をいただいております。
LH45クラスの静けさを、目指します。
実際の生活の中では、様々な周波数・様々な大きさの音が発生しますが、近年、「静けさ」への要求はますます厳しくなっており、特にマンションやアパートなどの防音対策が重要視されています。床(天井)を媒介に階下に届く音のうち、軽量衝撃音(物を落としたり椅子を引きずる音等)は上階の床表面の仕上げ方法で改善できます。しかし、足音などの重量衝撃音の緩和には、床そのものの剛性や遮音性能が必須です。
エコボイドは、仕上げなしの状態における遮音性能「LH45」と、品確法の「等級5」をクリアすることを目指しています。
エコボイドは、複数の竣工現場における実測(遮音性能調査)において、コンスタントにLH50以上の遮音性を確認しています。